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SB 英🇬🇧ARM社買収

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英🇬🇧ARM

東芝のニュースでも話題の「半導体」の支配者的な企業です。SoftBank(SB)時価総額10兆円に対して、買収額は、驚異の3.3兆円です。「そこまで価値があるのか?」と、株主から疑問の声があがり、株価も急落しました。

 

ARM社 売上高(2015)

売上高 1716億円

純利益 602億円

 

売上高純利益率(%)

=(当期純利益 ÷ 売上高)× 100

= 1716億円 ÷ 602億円

= 約35%

半導体の企業としては、かなり高水準です。

 

高水準の理由

上記、図のように、ARM商品は、半導体回路の設計図面で世界中の顧客数は、半導体メーカー425社。顧客は、ARM社にライセンス料を払い、図面を入手するしかない。入手後、スマートフォンや家電などに搭載する半導体を開発、製造する。この図面がIP(知的財産)となり、半導体販売量に応じてロイヤルティ量も支払う仕組みです。半導体が販売されている限り、過去IPが収益を生み続けるストックモデルが、高収益を支えているのです。

ARM社の設計図面は、特にスマホ分野で有効であり、あらゆる半導体メーカーが採用しています。しかし、ARM社の真の強みは、図面やIP(知的財産)だけではありません。

 

業界のプラットフォーム的存在

あらゆる半導体メーカーと平等に取引し、世界中のアイデアやイノベーション、あらゆる情報が集積、流通の場が実はARM社が担っています。半導体メーカーは、ARM社の設計図なしには成り立たない独占企業である証拠です。

今後のIoT(モノのインターネット)時代、ARM社の価値は、驚異的です。あらゆるモノがコンピュータとつながることで、半導体市場がさらに広がり、ARM社の収益基盤は充実します。スマホのような市場だけでなく、金融やアパレルなど、半導体を使用しない企業からも必要とされること間違いありません。先日、UNIQLO傘下のGU銀座店にて値段タグの中に半導体のようなモノがあり、無人レジがスムーズに決済してくれました。初めて試しましたが、高性能でスムーズのため、驚きました。

 

まとめ

ARM社の買収は、ドラえもんのひみつ道具の1つ➡ タイムテレビ的存在です。

ARM 3.3兆円の価値は、産業界の知のプラットフォームです。孫正義氏がエヌビディア10%買収理由も半導体を制する始まりかもしれません。

 

金融用語・意味

半導体とは、電気を通さない絶縁体電気を通しやすい導電体の、中間的な物質。トランジスター、ICやLSIなどの集積回路、発光ダイオートなどに使われている。これらの部品自体を指すこともある。温度や光、磁気といった物理的な条件で導通率が変わる性質を利用して、不純物の混入で固有抵抗を変化させることで特性を持たせている。原料にはシリコンゲルマニウムなどが使われる。(コトバンク参考)

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