『あなたは会計を理解するだけでなく、会計の行間に潜む機微を理解する必要がある。会計はビジネスの共通言語だ。言語として完全とは言いがたいものの、会計を学ぶ努力をしないかぎり、そして財務諸表を読んで理解する努力をしないかぎり、自分で株の銘柄を選択することなど夢のまた夢である』by ウォーレン・バフェット

 

財務諸表を読む力こそ超リッチへの鍵

世界一の金持ちにした2大発見。

①永続的な競争優位性を持つ優良企業をどのように見分ければいいのか?
②永続的な競争優位性を持つ優良企業をどのように評価すればいいのか?

 

ウォール街は動くことでお金が転がり込んでくる。
あなたは動かないことでお金が転がり込んでくる。

株式を売買するだびに、手数料が発生し、証券会社が儲かる。
また、 売買による利益に対して、20.315%の税金が課税され、国が儲かる。

 

永続的競争優位性を持つ企業に投資することは、
的中率100%の予言に乗っているようなものだ。

すべての〔スーパースター企業〕は、ある種の競争優位性による独占状態から恩恵を受けており、自社製品を他社よりも多く、もしくは他社よりも高く売ることが可能となっていた。
結果的にライバル社よりもずっと大きな儲けを稼ぎ出せる。
もう一点、もしも企業の競争優位性を長期間維持でき、競争優位性が〔永続的〕なら、ビジネスの根源的価値は年を追うごとに増加しつづける。
結果的に、できるだけ長く投資を継続した方がいい。利益を得るチャンスが広がる。
株を保有しつづける間、何年たとうと投資は無税ですむ。

 

すぐれた企業は、消費者の一部を所有している。

永続的競争優位性を持つ企業の種類

① 他にないユニークな製品を売っている会社

アップル(iPhone)、コカ・コーラ(飲料水)、P&G(消耗品)、フィリップ・モリス(タバコ)、クラフト・ハインツ(ケチャップ)、ジレット(ヒゲソリ)、ガリガリ君

② 他にないユニークなサービスを売っている会社

アメリカン・エクスプレス(クレジットカード)、ムーディーズ(格付け会社)、アリババ(アリペイ)

③ 安定した需要がある製品・サービスを
低コストで仕入れて、低コストで売っている会社

ウォルマート(小売業)、コストコ(会員制倉庫型店舗)、ホームデポ(ホームセンター)

以上の企業から、日々の生活の中で、永続的な競争優位性を持つ企業の捜索する。

 

永続性は、金持ちへのチケットである。

コカ・コーラ社は、122年前から同じ製品を販売し続けており、122年後も同じ製品を販売している可能性が高い。この製品の一貫性こそが、企業収益の一貫性を生み出す。製品を定期的に修正する必要がなく、研究開発もかからず、新しい工場も立てる必要もない。結果として、金庫にたんまりとお金が貯まっていく。

財務諸表に示されているこの〔一貫性〕こそが、その企業の競争優位性が〔永続的〕であるかどうかを教えてくれる。

永続的競争優位性を持つ企業を探すことは、
〔一貫性〕を見つけるゲームに参加すること。
by ウォーレン・バフェット

 

財務諸表には宝の隠し場所が書かれている。

財務諸表には3つの種類がある。

損益計算書 (PL)

売上から人件費などの費用を引いて、
1年間でどれくらい儲かったか損したかを表している。
(四半期・年度ごとの)会社の利益、自己資本利益率、収益の一貫性と方向性を示す。

賃借対照表 (BS)

どうやってお金を集めて、何に使ったのかの決算日時点の状況を表している。
(特定の日付の)預金、借金、純資産を示す。

キャッシュフロー計算書 (CF)

1年間でキャッシュ(現金)残高がどれだけ増えたか減ったかを表している。
企業がビジネスを行なう上での現金の出入りを追求する。
営業活動、投資活動、財務活動キャッシュフローなど。

 

財務3表の役割
① お金を集める。
・貸借対照表〔右側〕
・キャッシュフロー計算書
〔財務活動によるCF〕

② 投資する。
・貸借対象表〔左側〕
・キャッシュフロー計算書
〔投資活動によるCF〕

③ 利益を上げる。
・損益計算書
・キャッシュフロー計算書
〔営業活動によるCF〕

 

 

〔無料〕で手に入る情報サイト一覧

(ウォーレン・バフェットや億万長者のポートフォリオ)

 

『プレイボーイ』を読む連中もいるが、わたしは年次報告書を読む。
by ウォーレン・バフェット

 

財務諸表は、要点で十分!

財務諸表と聞いて、「むずかしそう…」とウンザリした気持ちになる人は少なくないはずです。
数字の羅列に思える財務諸表。
過去に理解しようとしてつまずいてしまった人は、決して少なくないはずです。
もちろん、わたしバフェット・シーノもその一人であり、未だに勉強中の身。
しかし、気負う必要はありません。
本当は、さらっと要点をつかむだけで十分なのです。

 

「財務諸表」は全ての企業が行う3つの活動を表す

入門の入門として、まず財務諸表が作られている目的を知るところからスタートします。
全ての企業は例外なく、「お金を集め、集めたお金を投資し、利益を上げる」という、
『3つの活動』を行っています。

財務諸表は、この3つの活動の報告書。
よく財務諸表は、財務3表とも言われます。
(以下、財務3表)

その企業の「過去と現在の状態」を表し、経営陣と株主や銀行などが、
正確にその企業の実態を把握するための〔道具〕として利用されます。
次に、財務3表が何から構成され、それぞれ何を表しているかを具体的に見ていきます。

 

① 損益計算書 (PL)

PLは、Profit and Loss statementの頭文字。
その企業に1年間でどれだけの売り上げがあって、どれだけの費用がかかり、
最後にいくら儲かったのかを表す報告書。
詳細は、 こちら

ざっくり理解するためには、
〔5つの利益〕だけ押さえれば十分。

 

② 貸借対照表 (BS)

BSは、Balance Sheetの頭文字。
決算日時点において企業が持っている全ての持ち物(資産)と、そのうち借金(負債)と自分の物(純資産)が、それぞれどれだけあるかをリスト化した報告書。
詳細は、 こちら

ざっくり理解するためには、
〔5つ箱〕だけ押さえれば十分。

 

③ キャッシュフロー計算書 (CF)

企業の資金繰りを表す報告書。
1年間の現金(キャッシュ)の流れ(出入り)を表す。
PLとBSでは分からない企業の〔素顔〕を表すため、現代の企業経営ではより重視されている。
詳細は、 こちら

ざっくり理解するためには、
〔3つ袋〕だけ押さえれば十分。

 

以上、財務3表の中身を、
PLとBS〔5つ〕、CF〔3つ〕の大きな項目だけを見ればいいとなれば、
会計へのハードルがグッと低く感じられると思います。

この印象を忘れずに、ざっくり理解することがコツ!