企業分析方法

「最初は、どのように分析するのか」「どの株を購入すれば良いのか」など、銘柄選びはどうすればよいのでしょうか。結局、株の選定方法は、初心者の方には大変難しいことです。世界中には様々な投資家がおり、色々な方法で銘柄を選んでいます。購入前に、多くの投資家が実践しているいくつかの基準をご紹介します。

①株価

例として、過去1年間の株価に比べて、現在の値段が高いか安いか…など。

②株価収益率（PER）

割安かどうかを判断するために、とても必要で役立つ指標です。ダウ平均のPERに比べて、高いか安いかを見ることが出来ます。PERが10倍～15倍なら、かなり割安です。仮に50倍と高い倍率の場合、確固たる理由がなければ、手を出さない方が安全かもしれません。

③過去の業績

「利益を毎年出し続けているだろうか」「毎年利益を出し続けているか」など、期間が長ければ長い程、優良企業です。

④市場シェア

「市場シェアが伸びているのか」「シェアを奪われていないか」など、売上と利益につながるため、重要です。

⑤会社商品の市場全体

「商品やサービスの市場が拡大してるか」「以前より縮小してるか」

出来るだけ、拡大市場の株を買った方がいい。

⑥新しいテクノロジー

「新しいテクノロジーはあるだろうか」「現商品に代わる新しいテクノロジーはあるか」「興味が無くなる可能性はあるだろうか」「時代遅れになっていないか」など、目まぐるしく変化しているため、取り残されないように、新しいテクノロジーを駆使し、消費者を魅了している商品やサービスに投資することがおすすめです。

⑦マクロ経済の影響

「世界の出来事は、有利か不利か」「戦争がまた始まるのか」「石油供給はストップするのか」「気候変動の影響を受けるか」など、世界情勢を判断することが大切です。

⑧精算価値

「予期しない問題で、資産を売却する場合、どのくらいの価値になるだろうか」「資産や事業部門はいくらになるだろうか」など、問題や事件後の精算金額を把握することも重要です。

⑨経営陣

最も大切なポイントです。「社長、CEOや経営陣は、有能なのか」「企業や商品を完璧に理解しているか」「過去どんな業績を残しているか」「業界を察知、理解しているか」「会社を本気で考えているか」「すべての責任を負える人物か」経営陣の情報収集は困難だが、とても大切です。おすすめは、会社HPの社長紹介、SNS、ブログなどを調査することです。

⑩買収標的

「別会社が買収後、株価は急騰するか」「買い手は市場価格より高い値段を払うか。」「買収のターゲットに入っているか」「欲しいと思う程の素晴らしい企業か」など、買収計画は常に行われているため、調査が必要です。

⑪知的財産

「重要な特許や商標があるだろうか」（いわゆる 「知的財産」）特許があれば競争を避けられ、ある程度の期間、商品をマネされずに済みます。特許というのは、お城周辺の堀みたいなもの。特許がたくさんあればあるほど、掘は広く深くなり、攻めにくくなります。商標についても同じです。「コカ・コーラ」「ゲータレード」「iPhone」もそうです。こうしたブランドは、消費者の知名度も高く、企業価値を上げてくれます。〔注意〕特許には、期日があります。製薬業界などの特許には、多額の研究開発費がかかる場合があります。

⑫配当

利益分配株しか購入しないという投資家は多いです。将来の足しにしたいと考えているからです。配当生活を考える上で、大事な基準です。長期安定と配当分配企業を選ぶことをおすすめします。上記は、プロの運用者が注目する方法です。ぜひ参考にしていただきたいです。