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アップル保有株増資
大資産家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは、アップル保有株を約1億3300万株に増やしました。バフェット氏が、CNBCインタビューで表明。保有株数は、昨年12月31日時点に比べ2倍程増加。24日ドル終値(136.66ドル)に基づくと、180億ドルは日本円で約2兆210億円強となる。バフェット氏によると、アップル株購入は、1/31の決算発表前に行った。
増資理由
「アップル製品はユーザーの定着率が高く、とても有用な製品だという印象がある」と語った。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)の「資本の使い方は非常に賢明だ」と評価。そのため、バフェット氏の企業研究と評価基準を満たし、増資へと動いたと考えられます。
分析
バフェット氏のニュースを見て、早速、自分なりに分析してみました。
アップルの時価総額(2017年1月末)
約6470億ドル = 約72.5兆円 世界1位の大企業
アップル株の保有率(%)
180億ドル ÷ 6470億ドル × 100 = 2.78%
バフェット氏の総資産(2016年)
【約680億ドル=7.7兆円】
資産から見るアップル投資率
180億ドル ÷ 680億ドル × 100 = 約26.5%
この計算は、あくまでバフェット氏の総資産から計算した投資割合。バークシャー・ハサウェイの投資銘柄比率ではない。バフェット氏がアップルに期待を寄せていると推測。
なぜハイテク銘柄に投資したのか
今までハイテク銘柄に投資しないことで有名なバフェット氏が、なぜ注目したのでしょうか?理由をまとめてみました。
ブランド力が世界的に安定
・カフェなどで、アップル製品使用者が多い
・中古商品でも、値段が下がりにくい
・他の商品より高めだが、消費者は購入する
・値引きはしない主義
自社製造はせず、複数社に製造依頼
・設計図のみのライセンス(特許)収入がある
・他社に製造を委託し、雇用をつくる
・在庫は持たない
サムスン(韓国)のスマホシェア縮小
・アップルのiPhoneシェア拡大
投資家に対しての資本使いが高評価
・2013年売上増加により、利益1560億ドルを
「自社株買い」と「特別配当」を行った
今後の人口増加、iPhone使用者拡大
・数億人規模で拡大の可能性がある
・特に、アフリカやアジア圏
他にも
・アプリや音楽など、プラットフォーム充実
・アップルペイなど、マネーレス決済拡大
・シンプルで使いやすくリピーター多数
・新本社完成
バフェット氏の一言
ニュースの最後に、「アメリカ株は、現在の金利水準では割安」と、バフェット氏から一言。もちろんトランプ大統領の演説も市場への影響力が高いが、バフェット氏も同じだと言える。今後もアメリカは、堅調に成長率を伸ばすと予測。バフェット氏を見習い、今後の株式動向にアンテナを張りつつ、企業研究に力を入れることが大事です。
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