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PER
株式分析の基準とする指標のことです。
PERは、現在の株価を、1株あたりの利益で割ったもの。
PER = 株価 ÷ 1株あたり利益
PERを計算するには、以下の情報が必要。
①現在の株価
仮に、2000円とする。
②昨年1年間の利益
仮に、企業の昨年利益は、1億円とする。
③発行済み株式数(企業株式の総数)
仮に、発行済み株式数100万株とする。
④1株あたりの利益(EPS)
企業利益(仮1億円)を、発行株式数(仮100万株)で割る。1株あたりの利益100円。上記、数字を計算すると、2000円(株価)÷ 100円(1株あたり利益)= 20倍 この銘柄PERは、20倍となります。
PER 35倍で購入したい場合
1株あたりの利益100円、3,500円 を支払うことになる。
PER 10倍で購入したい場合
1株あたりの利益100円、1,000円を支払うことになる。PER 10倍で購入する方が、割安(バーゲン品)である。PERは、購入したい銘柄が、他の銘柄に比べて割高か割安か、同様なのかを教えてくれる。
ニューヨーク証券取引所に、上場している銘柄の平均PERは、現時点では15倍あたりを推移している。そのため、投資家は企業利益1ドルにつき、平均15ドルを支払っていることになる。PER=15ドル(株価)÷ 1ドル(利益)= 15倍
判断ポイント
『PER:15倍以下が割安である』
購入したい銘柄PERが15倍以上の場合、「なぜ高いのか?」考えてみることが必要。しかし、注目銘柄はPERが高く、割高に見える企業もある。たとえば、アマゾン[AMZN]【PER=172.46倍】高PER。今後の成長率に期待されている証拠。
利益が出ていない企業のPER
PERは表示されない。電気自動車で有名なテスラ[TSLA]はその代表。理由は簡単、まだ利益が出ていないからである。PER = 株価 ÷ 1株あたり利益 = 株価 ÷ 0 = 0
利益が出ていないテスラの現在は、
・株価:250ドル
・時価総額:400億ドル(約4.5兆円)
利益も出ていない企業に、400億ドル価値があるということは、投資家の期待が大きいということ。世界の未来エコ企業として、電気自動車の改革と挑戦をくり返している。PERが表示されていない企業の中でも、素晴らしい企業はあるため、企業研究は日々必要です。このように、PERは、銘柄選びの1つの指標であり、色々なことを推測出来るため、必要不可欠。しかも、自分が計算しなくても、株価とPERがセットになっております。初心者の方にも有効ですので、チェックを忘れないようにしましょう。
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