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四季報
業界担当者が日本国内における、全上場企業の今期、来期業績を独自予想を行っている企業情報誌です。上場企業は、初期に今期の業績計画を開示しています。会社(企業)は、原材料価格の動向、工場の稼働率納入先からの受注動向などを勘定し、合理的な計画を立てているはずです。…が、事業計画には、企業ごとに驚くべき「クセ」があります。そのため、業界担当記者取材に基づき、独自に今期、来期の業績予想を作っています。
発売日
3ヶ月に1回、すべて見直しています。
・3月(春号)
・6月(夏号)
・9月(秋号)
・12月(冬号)
業績予想
120人以上の業界担当者が、担当会社に取材をし、今期と来期の業績予想を見直します。企業情報誌として、全上場会社をカバーしているのは、『四季報』『日経会社情報』2誌です。
約8割の四季報
日本シェア約8割と圧倒的です。ここで重要なことは、高いシェアが投資家の利益につながるという事実です。たとえば、ビール銘柄を選ぶとき「シェアが高いからこれを飲もう」と、考える人はいないでしょう。ところが、企業情報誌になるとそうはいきません。イギリス経済学者ケインズ氏が残した有名な言葉「株は美人投票」があります。株価は購入者が多いと上がるため、業績上々見込みがある理由でみんなが票を入れそうな会社を探し出すことは、とても重要です。日本の株式市場に、大きな影響力を持つ外国人投資家も四季報を参考にしているそうです。実際、株式市場に影響を与える企業情報という観点では、シェア8割以上と言えるでしょう。
四季報の歴史
『四季報』が誕生して約80年。常に読者のニーズを意識しつつ、コンパクトにまとめ、データの正確さ、業績予想の信頼性、全上場企業の網羅性など、使用者目線に立ち、リニューアルを行い、改善され続ける輝く一冊です。綿密な詳細、的確な正確性のある企業情報誌は、驚くことに日本だけです。『四季報』は、株式投資だけで活用するのではなく、就活や経営者の方などにも活用出来ます。
金融用語・意味
美人投票とは、基本的にはファンダメンタルズが反映され適正な値段として反映されるはずだが、実際は必ずしも業績のよい投資対象が高く、そうでない投資対象が安いとは限らず、その時々の投資対象に対する風評や先行きの期待感・失望感、あるいは需給関係などによって動く要素が多い。すなわち、自分以外の多くの人々の人気投票の結果が価格であるという意味である。(Wikipedia参考)
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