Contents
ブランド力
以前にもお伝えいたしましたが、ブランド力を持つ企業にとって、「このブランド以外は使わない」というような強力な商品であれば、営業力や販売力は大して重要ではありません。消費者自ら商品を探し、自ら足を運んでくれるからです。ブランド力があれば、アップル製品やiPhoneのように、割引することなく価格を高く設定でき、ライバルよりも高い収益を得ることが可能です。
仕入力
バフェット氏は、ブランド力だけではなく、より安く仕入れているかも確認します。価格を高く設定した利益と、安く仕入れた利益で、企業の総利益は最大化されます。商品の「安売り」だけでは、ブランド力が低下しますが、「一貫して安い」ことは、1つのブランドになります。「お値段以上」というキャッチフレーズで有名な家具販売のニトリやアパレル販売のユニクロは、ノウハウを駆使し、格安で仕入れ、一定のマージンを上乗せし、さらに繁栄しています。
粗利益率
バフェット氏の投資企業は、非常に高い粗利益率の企業が目立ちます。
粗利益率(売上総利益率)= 粗利益 ÷ 売上高
※粗利益(売上総利益)とは、損益計算書の売上高から売上原価を引いた値。
世界的に有名なコカ・コーラは、過去60%以上の粗利益率を維持しています。
日本企業では、キーエンス 約75%、サンリオ約67%、最も優秀です。
基準
30% まあまあ
40%以上 バフェット氏基準
50% 相当優秀
売上高純利益
またバフェット氏は、【売上高純利益率:10%以上】も基準として掲げています。
売上高純利益率 = 純利益 ÷ 売上高
その基準を満たすためにも、高い粗利益率になる必要があります。
たとえば、パナソニックのIRデータから粗利益率を計算してみます。
・2014年度:(売上高 - 売上原価)÷ 売上高 × 100= 2,187,824 ÷ 7,715,037 × 100= 28.4%
・2015年度:= 2,213,718 ÷ 7,553,717 × 1100= 29.3%
・2016年度(第1四半期):= 501,579 ÷ 1,748,513 × 100= 28.7%
・2016年度(第2四半期):= 1,003,634 ÷ 34,954,491 × 100= 28.7%
・2016年度(第3四半期):= 1,540,827 ÷ 5,350,028 × 100= 28.8%
計算の結果は、粗利益率:約29%(まあまあ)
まとめ
バフェット氏の指標
・売上高純利益率:10%以上
・粗利益率:40%以上
上記、2点のポイントも忘れずに研究して参りましょう。
コメント