思考・教訓

発行済み株式

Contents

株式の種類

上場企業は、

・普通株

・優先株

2種類が存在します。

 

普通株

企業の所有権を証券化したもの。普通株の持ち主は、取締役の選任権と配当の受給権を持ち、会社が売却された場合には、負債清算後の収益を手にすることができる。バフェット氏は、企業の普通株を購入後、お金持ちとなったそうです。そのことから、優良銘柄を多く持つことが、億万長者への近道なのです。

 

優先株

議決権がない代わりに、特別な配当を受け取れる株式資本。バフェット氏は、永久的競争優位性を持つ企業は、優先株を発行しない傾向があると言われ、見分ける1つの指標を掲げています。

 

発行済み株式

投資家が所有する株式資本。自社株買いなどの自己株式は除外されるが、会社役員や社員が所有する制限株式は含まれます。バフェット氏は、純利益が増加していないにも関わらず、長年、発行済み株式総数が激増している場合、凡庸なビジネス実態を取り繕う目的で、新株発行による資本増強の可能性が高い。常に凡庸なビジネスとは距離を置いているという指標を掲げています。新株発行により、市場の株数が増えることで、株主の持つ株式の価値を低下させることにつながるため注意が必要です。逆に、純利益を増やし、自社株買いで市場の株数を減らすことは、株主の持つ株式の価値を高めてくれます。

 

まとめ

資産増加につながる永久的競争優位性を持つ企業は、純利益増加 ➡ 自社株買い(+配当増加)をする傾向があります。「株主を一番に考える経営者かどうか」企業選びには、最重要項目の1つです。

 

金融用語・意味

取締役とは、株式会社の取締役会の構成員として、会社の業務執行に関する意思決定や監督を行う者。株主総会で選任され、人員は三人以上。任期は二年を超えることができない。有限会社では、業務の執行機関。

 

議決権とは、株主の権利として、会社の経営方針などに対して決議する権利のこと。企業の利益や資産、経営権などに関する取り決めなどを決議する権利として、売買単位株主は1単元株につき、1票の議決権を有している。売買単位未満の株主に対しては、それらの権利は認められていません。

 

議決権制限株式とは、株主総会において議決権を行使することができる事項について制限がかかっているものがある種類の株式のことをいいます。

 

自社株買いとは、企業が、発行した株式を買い戻すこと。自社株買いをした株式を償却することを自社株買い消却という。自社株買い消却は、発行済み株式数や株主資本の減少につながり、一株利益を引き上げることや株主資本利益率(ROE)を向上させるという点でメリットがある。自社株買いは日本では1994年に商法を改正することで解禁となっている。また2001年の商法改正で、自社株買いで得られた株式を企業が企業内に置いておける金庫株が認められるようになった。(コトバンク参考)

スポンサードリンク

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。