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インド ブラックマネー

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ブラックマネー

インドでは、決済の8割が現金である。

貧富の差が激しいため、

・銀行口座

・クレジットカード

など、作れない人も多数いる。

その現状を利用し、税逃れであるブラックマネーが横行。

たとえば、10,000ルピーの買い物の場合、

・5,000ルピー ➡ 小切手

・残5000ルピー ➡ 現金(1ルピー=約1.6円と計算。)

この5,000ルピーが、ブラックマネーとなり、支払記録が一切残らない。

 

モディ首相の政策

「ブラックマネーや汚職、偽札対策として、500ルピー、1,000ルピーの高額紙幣を無効にする」

2016年11月8日に発表したことにより、数少ない入金可能銀行のATMには、高額紙幣を預け、100ルピー以下の小額紙幣を引き出そうとする人の長蛇の列ができた。

11日迄、高額紙幣による預金や新紙幣との交換が可能にも関わらず、一部の商店やガソリンスタンドなどが受け取りを拒否するなど、少なからず混乱。かなりの荒療治であるが、モディ首相の人気が高い証拠でもある。

 

流通紙幣総額86%

・500ルピー

・1,000ルピー札

独占していた廃止紙幣は、同年中に新紙幣交換するか、預金する必要がある。この3年間で、1兆2,500万ルピー(約2兆円)のブラックマネーを没収。

 

まとめ

今後、経済大国として大注目されるが、唯一の問題点は、新紙幣が流通するまで、短期的に経済減速すること。より高い成長への野心を持つ国ならば、30~40年頃、9~10%成長実現のために、課税ベースを拡大することが重要です。インド変革国家機構委員会(NITIアーヨグ)アミターブ・カントCEO曰く、「GDPに占める直接税収は5~6%、20年までに12%まで引き上げる」そのためにも、現金の「見える化」は、不可欠。日本も導入したマイナンバーは、インドでも導入「アーダール(Aadhaar)」国民の9割(約11億7000万人)登録済。今後のインド経済成長に、期待と目が離せません。

 

金融用語・意味

ブラックマネーとは、非合法の資金。闇資金。

 

紙幣とは、政府紙幣や銀行券などの紙製の貨幣。通常は、同じく紙幣(紙券貨幣(ペーパー・マネー))であっても、兌換(だかん)銀行券、商業手形、小切手などを信用貨幣として区別しているので政府紙幣をさして用いる。紙幣の歴史は古く、中国ではすでに漢の時代に存在していたといわれるが、各国政府によって本格的に発行されたのは18~19世紀である。

 

課税とは、税を割り当てること。また、その税。

 

税収とは、税金による国家・地方自治体などの収入。(コトバンク参照)

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