お金の知識

内部留保を読み解く

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利上げ

アメリカFRBイエレン氏が、利上げを発表しました。( 利上げについて【こちら】)

基本的に、利上げを行うことで、企業はお金を借りにくくなります。= お金をたくさん持つ企業が勝つ➡ 内部留保を貯めている企業が勝つということになります。戦国時代の城を攻め落とす方法として用いた「水攻め」イメージに近いです。

 

内部留保

利益剰余金のこと。企業が生み出した利益の積立額。企業に余る利益のこと。

上図は、決算書を簡単に表現したものです。(財務諸表(損益計算書&BLシート)【こちら】)

貯まるルートは、大きく3通り。

・売上発生

・金融機関に借入

・株を発行

 

上図の右側である

・収益

・負債

・純資産

項目が対応します。

 

損益計算書とバランスシート

右側:お金の調達方法

左側:お金の流れ

資産

・費用

項目が対応します。

過去の利益は、右側の純資産の部に記録されます。利益剰余金です。内部留保は、借金や株の発行と並び、資金の調達方法を意味しています。元々は売上のため、調達といっても間違いではありませんが、現金や預金は、左側の資産の部に記録されます。利益が株主のものならば、すべて配当還元するのが筋ですが、会社が得た利益を、仕入れや設備投資に回すことで、さらに利益をもたらす可能性があります。そうなることで、株主が利益を受け取らない場合もあります。(急成長企業は、無配の場合も多い)

 

まとめ

上記のように、会社外に出さず、利益を貯めることを内部留保と言います。実質的には、既存株主から株発行で資金調達をした状態と同じです。銘柄選びには、とても重要な項目ですので、ぜひご確認ください。

 

金融用語・意味

水攻めとは、川をせき止め、その水を敵の城の周囲に導入して孤立させること。の給水路を断ち、飲料水を欠乏させて苦しめること。

 

無配とは、配当をしないこと。企業が赤字になったり利益がない場合など、配当を出せずに、無配当になることを指す。企業業績や会社の経営方針などにより、配当が出ないこと。前の期には当があったが、今期は無配になってしまうことを「無配転落」と呼び、逆に前の期まで配当がない、無配状態だったが、今期は配当を実施する際には「復配」と呼ばれる。無配転落企業の株価は低迷するが、復配企業の株価は堅調に推移することが多い。優良株物色相場の時には無配株は敬遠されがちで、逆に市場全般に手詰まり感が出た場合は、無配株が突如高くなるケースもある。

 

銘柄とは、証券会社を通じて、売買取引の対象となる有価証券名称のこと。株式公開し、証券取引所で売買されている会社の株式を指す。銘柄には、上場銘柄信用取引銘柄貸借銘柄、注意銘柄、規制銘柄、マーケットメイク銘柄オークション銘柄がある。上場銘柄には証券取引所が定める銘柄コードが付与されている。証券会社は投資家から注文のあった銘柄コードをコンピューターに入力し、取引所に発注するが、銘柄コードを誤り、大量に誤発注されて市場が混乱する問題が社会問題化した。(コトバンク参考)

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