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国債
国が借りている金額を証明する証書。
国債の総額
987兆4375億円(財務省HP:平成28年6月末)
国債は誰が持ち、誰が国(政府)に貸しているのでしょうか。
国債の内訳
証券会社では、個人的に国債は購入可能です。個人の保有分は「家計」と表されます。しかし、家計が占める割合は、発行済み国債総量のわずか1.4%です。日本政府の借金を、最も肩代わりしているのは、日銀です。全発行済み国債の約35%を保有しています。
第一位 日銀
政府が新発行する国債(新発国債)を購入することはできません。表面上は、財政法によって規制されています。もし日銀が政府から、直接的に国債の購入が可能になると、無限に借金可能となります。
量的緩和政策
しかし、ニュースでよく聞く「量的緩和政策」などを実行する際、国債の流通市場を通じて、民間銀行から大量に国債を買い上げます。日銀が国債を買い上げるとき、お札を増刷することもあります。その結果、市場のお金を増やすことになり、インフレにつながります。
第二位 民間銀行
全体約26%を保有しています。民間銀行とは、都市銀、地方銀、信用金庫など。国民が預けた預金を、国債などを購入し、運用しています。
第三位 各保険会社
各保険会社も、顧客から集めた保険料を、国債などを購入し、運用しています。
第四位 公的年金、年金募金
国民年金基金連合や厚生年金基金など。国民が積み立てている年金を、国債などを購入し、運用しています。
まとめ
ほとんどの日本国債は、日銀が新発行紙幣(円)、銀行や各保険会社や年金等の預金などによって、購入されています。国の借金である国債を、購入しているのは、国民です。日本政府の借金を肩代わりしているのは、全体の1/3が日銀、約6割が国民の資産です。もし、今後の日本経済が、デフォルト(借金返済が不可能)すると借金返済が不可能となり、日本人の全資産を没収となります。そうなる日も近いのかもしれません。
金融用語・意味
量的緩和とは、金融市場の資金量を増やすこと。日銀による潤沢じゆんたくな資金供給により短期金融市場の金利が十分低くなることや、国債の買入れなどにより直接的に市場の資金量が増加することをいう。
デフォルトとは、債券の利払い、償還が不可能となること。債務不履行。社債などでは企業倒産が直接的な要因となるが、発展途上国などでは金融情勢の変化などでデフォルトが起こることがある。デフォルト・リスクの度合いは債券格付けで示され、BB(ダブルビー)以下の格付けでは、リスクが高まる傾向にある。(コトバンク参考)
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